ドラマ版『I”s』が最高だった件

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原作をほぼ忠実に再現したドラマ

ああどうしよう、どうしよう。とんでもないものを見てしまった。物語が終わった後もしばらくこの世界から抜け出せなせそうにない。いや、むしろ抜け出したくない。この物語の余韻にいつまでも浸っていたい。傑作を見終えた後は得てしてこういう気持ちになる。

本当に奇跡のような作品に出会ってしまった。

こんな気持ちを胸に秘めたまま終えるにはあまりにも惜しいと思い、ドラマ版『I”s』全13話を視聴し終えた今この文章を書き始めた。

先週の土曜日に遅ればせながらAmazonプライムで『I”s』のドラマ版を視聴できることを知り、試しに第1話を見て見てみました。

昨年の4月から配信していたらしいのだけど先日までまったく気づきませんでした。おそらく自然と記憶から消えてしまうくらい実写化に期待してなかったんだと思います。

※ちなみに2005年にアニメ化もしてるけどものすごく微妙だった。

メインヒロインの葦月伊織を演じられる人間なんてこの世に存在しないと思っていたし、そもそも漫画原作の実写化なんてほとんどの場合黒歴史となって闇に葬られるのが世の常だから。

つまらなかったら途中で切ろうと期待せずに見始めたのですが、その思いはいい意味で裏切られました。

原作のストーリーをほぼ忠実に再現した最高のドラマがそこにありました。スタッフの原作愛が半端ない。

キャラのセリフや時代設定(90年代)も全編ほぼ原作そのまま。むしろ原作でやや不自然な流れを補完してくれていたり(一貴と伊織が旧校舎へ行くシーンとか)、ドラマスタッフ全員が原作を愛していることがものすごく伝わってきました。めっちゃ初期型の携帯電話とか出てきます(笑)。

今後漫画を実写化する際のお手本となるような本当に素晴らしい作品でした。

2021年現在はスカパー以外にも視聴できる方法が増えたのでまだ見たことない人はぜひ見てほしいです。俺はAmazonプライムで見ました。

「どうせ実写化なんて・・・」と敬遠してまだ見ていない原作ファンの人にぜひ見てほしい。

もちろん原作知らない人にもおすすめ。このドラマからI”sに初めて触れる人が羨ましい。

そもそも『I”s』ってなに?

I”sは『週刊少年ジャンプ』誌上において1997年から2000年まで連載されていた桂正和先生原作の恋愛漫画です。

物語序盤のあらすじはこんな感じ。

私立湾田高校に通う高校2年生瀬戸一貴は同じクラスの葦月伊織に1年生の頃から恋心を抱いていた。そんな彼に葦月と二人で「新入生ようこそパーティ」の実行委員をやるという幸運が訪れる。徐々に葦月と打ち解けてきた頃、突然に彼を想う幼馴染み秋葉いつきが現れる。「葦月への想い」と「いつきの想い」の間で一貴は揺れ動く事となった

wikipediaより

タイトルの『I”s』(アイズ)はアルファベットの「I」の複数形からきており、恋愛に直接絡む登場人物は一貴(Ichitaka)、伊織(Iori)、いつき(Itsuki)、泉(Izumi)、藍子(アイコ)と全員「アイ」を踏まえた名前になっています。

それ以外にもあい(愛)哀(あい)がタイトルにかかっていて、事実『I”s』は全編を通して辛く悲しいことが繰り返し起こります。たまにハッピーなことが起こってもすぐに哀しいことが起こるので途中で読むのやめられなくなります。

また、この「I」には英語の一人称代名詞としての「I」の意味もかけられていて、主人公・一貴1人の視点で物語が進むので一貴以外の登場人物が何を考えているかわからず、読み進めていくうちに読者と一貴の同調率がとんでもないことになっていきます。

I”sはたまに読み返すと感情が揺さぶられ過ぎて、読み終わった後はしばらく現実に帰ってこられなくなります。俺だけかな。

そして原作の桂先生といえば美少女を描かせたら世界一。少年誌のギリギリを攻めた(ある意味超えた)性的描写で有名です。(最近だとタイバニのキャラデザの人としてのほうが有名だけど今回は置いておく。)

しかし今回のドラマ版では原作でのそういう描写はほぼ全編カット。原作ファンおなじみの一貴妄想シーンもだいぶマイルドな描写にアレンジされています。

原作のエッチなシーンが全然なくてがっかりする人も多いかもしれない。

けどI”sの本当の魅力ってストーリーなんだよ。エッチなシーンがなくてもめちゃくちゃ感動できる名作。

どうしてもそういうシーンを見たい人は原作を読んで補完すればいいと思う。原作ファンなら当然コミックス持ってるもんね。

ただ、その中でも泉役の萩原みのりさんはかなり原作に寄せて頑張ってくれてます。海のシーンではビキニ姿も披露してくれたし(伊織役の白石聖さんは事務所NGのため水着シーンなし)。

温泉シーンはさすがになかったけど、あれを原作通りにやれるわけねえだろ(笑)。

奇跡のようなドラマ

数年前に「あれ?ひょっとしたらひょっとするかも」と初めてドラマ版に好印象を持ったのは配役の告知で寺谷役を見たときでした。

え?寺谷って実在の人物だったの?ってくらいそっくりな役者さんで衝撃でした。

それ以外の配役も漫画からキャラが現実に抜け出てきたようにそっくりで、しかも全員演技が上手い。このドラマに出演した役者さんは全員売れると思う。

内容はともかく見た目だけなら及第点かなと個人的には思った。

しかしその後、主人公の瀬戸一貴役に決まった役者さん(岡山天音さん)の顔を見てまた首をかしげた。

自分の中で岡山さんと瀬戸のイメージがまったく合わなかったからです。

いくら脇を固める役者の原作再現度が高くても、肝心の主人公の配役に納得がいかなければ見る気は失せる。

・・・っていうかそもそも俺スカパー契約してないから見れないしな・・・と次第に興味がなくなりいつしか記憶から消えていました。

ところがある日その考えを改める出来事が。

それは2019年に放送されたドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』を見たことがきっかけでした。

このドラマも漫画が原作で、主人公のたくみ女の子に苦手意識のある内気な男性。そして、そのたくみを演じる役者が岡山さんだったんです。

I”sの瀬戸と同様、たくみと岡山天音さんも全然似てません。

なぜこの人が?とキャスティングに疑問を感じながらも、まあ地上波放送だし試しに見てみるかと第一話を視聴。こういうことがあるとやはり地上波番組の間口の広さを感じる。

結果、なんていうかすごく良かった。

演技については素人だからうまく言えないんだけど演技なんだけど演技してる感がないというか。映像の中の岡山さんの立ち振る舞い、しゃべり方、空気感が原作のたくみそのものだったんですよ。

『ゆうたの』の主人公の性格ってなんとなく『I”s』の主人公の瀬戸と似たものを感じるので、ひょっとしたらこの人なら瀬戸一貴になれるんじゃないかってその時初めて思いました。

考えてみれば瀬戸は原作の世界観ではイケメン設定ではないからフツメンの(失礼w)ルックスでちょうどいいのかもしれない。下手にイケメン俳優起用したらそりゃモテるだろうってなって世界観が崩れるし。

ただ、そうはいっても当時はスカパーしか視聴方法がありませんでした。興味は沸いたけどそのためにスカパーを契約するほどの気持ちは持てなかったので、結局また再び記憶の中から消えていき、そしてそれから1年以上の時が過ぎた今現在に至るというわけです。

1年以上存在を忘れていたので、ヒロイン4人の配役はAmazonプライムでドラマを見始めた時に知りました。

ヒロインの中では特に役の萩原みのりさんが原作と本当にそっくりで、原作再現度でいったらヒロイン中№1でした。思わず伊織派から泉派に乗り換えるレベルで萩原みのりさんが可愛いかった。

白石聖さん演じる圧倒的ヒロイン感のある伊織もいいけど、ドラマ版なら泉が一番好きです。

ちょいネタバレだけど主人公の一貴が逃げ込んだカラオケルームで、すでに泉が謎の歌謡曲をBGMにくつろいでいたシーンがめっちゃシュールで面白かった(笑)。

なぜヒトカラ?(笑)。そしてなぜそんなBGM?(笑)。

というわけでこれ以上は文章がまとまらないのでここまで。自分の伝えたいことに文章力が追い付けないことが本当に悔しい!

とにかく見る時間と環境があったらぜひ見てほしい。原作ファンなら絶対後悔しないから。

連休中にこのドラマの存在に気づけて本当によかった。おかげでそれ以外の趣味の時間は無くなったけど(笑)。

昨年のクリスマスイブは『スクールデイズ』を見て過ごしましたが、今年は温かい気持ちになれる『I”s』を見て過ごそうと思います。

まとまらない文章をここまで読んでくれてありがとうございました。

おわり

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