昨日と一昨日の土日は法事で久しぶりに実家へ帰りました。非常事態宣言中も解除以降も県境を越える遠出はせずに過ごしていましたが、さすがにこの用事だけは避けるわけにもいきません。
コロナ感染のリスクを極力抑えるため集まったのはごく近しい少数の親戚のみ、会食なども行わず最後に喪主から食事券が配られ、解散後各自でお楽しみくださいといった非常に簡素な内容になりました。まあ俺としては知らない親戚と隣り合わせて食事するよりそのほうが楽でいいから嬉しいけど。
兄貴はイチロー
さて、そんな僕には3つ上の兄がいるのですが、元来の細く柔らかい髪質と仕事のストレスも手伝ってか社会人になって以降徐々に前髪が薄くなっていき、今ではつむじまで毛がなくなりすっかりとハゲ散らかしています。あたかもAV男優なのに人生で一回もセックスせずに自ら人生の幕を閉じた中年童貞界のレジェンド鈴鹿イチローにとてもよく似た風貌をしています。
実際画像見たらマジで兄貴に似てるな。あれ?俺の兄貴って名前イチローだっけ?いや違うな。かろうじて踏みとどまれ俺の良心。
子供時代、僕は兄にやれ天然パーマがダサいだの太っていて豚みたいだの好き放題言われてまして中学時代は本気で殺してやろうかと思うくらい憎んでたのですが、大人になってからこうも見事にハゲられてしまうと子供の頃の復讐心を発散させる場所を見失ってしまい、つい良心の呵責に駆られ優しく接してしまいます。
実際目の前にしたら言えない
ずるいわ兄貴、今お前にハゲって言ったらマジで傷つくじゃん。いや、俺も子供時代にお前に悪口言われてマジで傷ついてたんだけど子供が傷ついてるのと中年のオッサンがマジで傷ついてるのってなんか重さが違うじゃん。笑えねえじゃん。
兄貴のこと大嫌いだけど、未だに実家に帰ってお前の頭見ると鳥肌立つけど、そこに触れるのは我慢してるんだぜ。法事終わった後、実家で酒飲んでたら「タケシ、お前ヒゲ濃すぎだろ(笑)」って言われた時「兄貴、お前ハゲ散らかしすぎだろ」って言うのをギリ踏みとどまった俺に感謝してほしい。我慢したほうがストレスでハゲるはずなのになんでズケズケと話すお前がクソハゲてて空気読んで我慢してる俺の方がフサフサなんだよ!逆だろ普通!いや逆だったら嫌だけど。
俺が必死に耐えてる中、9つ下の妹は「アイツは○○(父方の親戚が住んでる土地の名前)の血じゃ。確実に〇〇の血を受け継いでおる。あっちの人ら全員同じ後頭部してるもん」と耳打ちで僕の腹筋を破壊しにくるし。妹とは「兄貴あれはやべえよな!?」っていう会話が唯一できる相手だから感謝はしてるけど。
たぶん今回これ書いたのは王様の耳はロバの耳と同じ現象だと思う。俺だってどっかの政治家みたく「このハゲーーーーーッ!!!!」って罪悪感なく叫んでみたいもん。キミ(兄)にハゲだと叫びたいもの。
まあ学生時代、兄貴は隠せてるつもりだった秘蔵のエロ本も俺はこっそり読んでたし、兄貴がオナニーしてる現場に鉢合わせしちゃったこともあるし羞恥心というレベルでは兄貴のほうが上だなと思って、まあ今年の年末実家に帰ったらまた鳥肌立ちながらも我慢してやるかって思ってます。俺って優しいなあ。ストレスでハゲない程度に末永く優しい俺でありたい。え、ここまで読んだの?暇なんだね。
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